初心者でも簡単!育てやすいハーブのご紹介
ハーブとは?
ハーブ(Herb)とは、ラテン語で草(Herbaヘルバ)という意味です。
ハーブは「薬草」や「香草」として大変暮らしに役立つ植物で、料理、化粧品、石鹸、薬、防虫、アロマテラピー、ガーデニング、クラフト、ハーブ染めなど幅広い用途で用いられます。
人とは古くから深いつながりがあり、メソポタミア、エジプトといった古代文明から既に栽培されていました。
当時は、宗教儀式、薬、悪魔祓いなどに使われていたようです。
香り、味が特徴的で個性的なものが多く、美しい花を咲かせるものもあります。
基本的に本来「草」ですから、丈夫で管理の手間がなく簡単に育つものが多いです。
植え付けには、春と秋が適しています。
特に春植えは、冬越しの心配がなく気軽にスタートできますよ。
ハーブは丈夫で病気にもなりにくく、薬をまくこともなく無農薬で育てられますから、摘んで料理に使う時に安心ですね。
自分で育てたハーブを手軽にハーブティーにしたり、お風呂に浮かべたり、香りを楽しみ寛ぐ暮らしはとても素敵で憧れますね!
特にハーブティーはお湯さえあれば手軽に作れますね。
ガラスのポットで作ると、グリーンの葉や花が美しく癒しのひと時になると思います。
植物の恵み、ハーブを生活に取り入れてみて下さいね!
1、ミント(抗菌効果、清涼作用、抗酸化作用、花粉症)
ミントはとても人気が高くポピュラーで、メントールが豊富に含まれ、爽快な香りが特徴的なハーブです。
初心者でも簡単に育てることができ、非常に繫殖力が強くどんどん増えます。
庭植えしますと、種がこぼれてかなりの勢いで増殖し、他の花を枯らしてしまう事もある用ですから注意が必要です。
私はプランターで育てていますが、水やりだけで丈夫に育っています。
冬になると地上部が枯れますが、春に又芽吹きます。
葉を何枚か摘みお湯を注げば、簡単ミントティーの出来上がり!!
夏にはレモンと一緒に、冷たいミントティーは見た目も涼し気ですね。
おしぼりにミントを数枚挟み、冷蔵庫で冷やすとスッキリとした香りでリフレッシュになりますよ。
ミントの種類
ミントは種類が大変豊富です!
*ペパーミント*
最も一般的なミント。消化促進。
メントールが含まれピリッとしたクールな香り。
ミントティーによく使われます。
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*スペアミント*
爽やかで少し甘い香り。リラックス効果。
「モヒート」と言われるカクテルに使われます。
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*パイナップルミント*
黄緑の葉に白い斑入りで、寄せ植えに美しく映えます。
流行りのスムージーに一枚入れると爽やかです。
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*アップルミント*
リンゴとハッカを合わせた甘く良い香り。
胃腸の働きを整えます。
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*ジンジャーミント*
黄色い斑入りの葉。
ショウガとミントを合わせたピリッと強い香り。
這うように成長します。
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2、ラベンダー(リラックス効果、頭痛、生理痛の緩和、自律神経を整える)
ラベンダーは、その花の美しさと芳香が素晴らしいハーブです。
紫色の花は群生させると、見事な紫のカーペットになります。
花色は、紫、青、ピンク、白とあり、すがすがしい香りがします。
乾燥気味に育てるのがポイントです。
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北海道の富良野へラベンダーを見に行きましたが、あたり一面紫に染まり、良い香りが漂い素敵でした。
忘れられない光景です!
それ以来ラベンダーをプランターで育てていますが、丈夫なのに花が美しく、切り花として部屋に飾ると素敵な香りがします!
初夏から秋にかけて花が次々と開花しますので、吊り下げてドライフラワーにしたり、袋に詰めてサシェにしたり、プレゼントにしても喜ばれると思います。
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ラベンダーは疲労回復、安眠効果がありますから、お風呂に入れたり、寝室に飾ってもいいですね。
私はお線香をラベンダーの香りのものを使っています。
良い香りがしておすすめです。
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3、バジル(鎮痛作用、偏頭痛、便秘解消、抗うつ作用)
生のバジルは、イタリア料理には欠かせないアクセントとして有名です。
パスタ、ピザ、トマト料理、サラダ、スープ、ソースなどと相性ばっちりです。
保存する場合には、すりつぶしてバジルペーストにするといいですね。
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バジルは日当たりと水はけの良い場所が適しています。
乾燥に弱いので、水やりを忘れないようにしましょう。
土が乾いたらたっぷりとやってください。
先端の芽を摘むと、下のわき芽がどんどん成長しますので、是非一番上の新芽を摘んで下さいね。
芽や葉の数が増えて綺麗に茂ります。
バジルも成長すると、先端に房状に花が咲きます。
養分が花に取られますと、葉が小さくなり固くなってしまいますので、蕾のうちに枝ごと切り取って下さいね。
バジルは熱帯地域原産ですから夏の暑さには大変強いですが、冬の寒さに弱く、枯れてしまいます。
暖かい場所で管理すると越冬することもありますが、1年草と思って育てた方がいいようですよ。
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4、レモンバーム(リラックス効果、安眠効果、老化防止、発汗作用)
レモンバームの名前通り、レモンに似た爽やかな香りがします。
花が咲く直前が一番香りが強いので、花は早めに摘み取ってしまいましょう。
寒さに強く日陰でも元気に育ちます。
生育が早く、種がこぼれて勝手に増えていきます。
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そしてレモンバームは最も古くから活用されてきたハーブの一つで、うつ病の薬として有名です。
気持ちを和らげて落ち着かせ、血圧を下げる効用があるそうです。
ハーブティーにして、はちみつをお好みで入れて毎日飲むと元気はつらつになりますね!
お風呂に入れてもストレス解消に役立ちます。
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5、ローズマリー(アンチエイジング、美肌、疲労回復、血行促進)
ローズマリーは、紫色の小さな素朴な花を咲かせます。
とても丈夫で一度植えると、次の年から木のように大きく成長します。
ローズマリーの強い香りは、頭脳を明晰にさせ、記憶力アップにつながると言われていますので、受験生のお部屋に飾るのも良いかもしれませんね!
又西洋では、「記憶がずっと残り忘れない」ことから、ウエディングブーケにも使われるそうでですよ。ロマンチックですね!
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やせた土地でも平気でうっそうと茂り大株になり、斜面やロックガーデンにも適しています。又、1年を通して収穫できます。
鉢植えなら最初から大きめの鉢を用意するといいですね。
ローズマリーは地中海沿岸地方原産で湿気を嫌う為、乾かし気味に育てます。
大きくなり枝が混みあってきたら、バッサリと収穫を兼ねて選定してください。
私は切った枝で、クリスマスリースを作りました!
霜に当たると枯れてしまうので、寒い地方では鉢植えにして軒下に移動させた方がいいようです。
収穫した葉は乾燥させてハーブティーや肉料理、パンなどに使います。
切り花として飾ると、ナチュラルでお洒落なインテリアになりますよ。
↓オリーブオイルに漬け込んで使っています。
ドレッシングやバケットにつけたりすると、ローズマリーのとても良い香りがして美味しいですよ!
6、タイム(殺菌、消化促進、咳止め)
タイムはとても強健でローズマリーと同じく、次の年から木のようになります。
日当たりと水はけの良い場所で育ててください。
生の葉をオリーブオイルにつけ込んでおき、サラダなどに使うと爽やかな香りと風味が味わえます。
少しほろ苦いのが特徴で、魚介、肉料理に使うと臭み消しにもなります。
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7、オレガノ(消化促進、心身疲労回復、頭痛、生理痛、殺菌作用)
オレガノは育てやすいハーブで寒さにも強いです。
反面夏の高温多湿に弱いですから乾燥気味に育てます。
蒸れてしまうとカビが生えて株が腐ってしまいますので、梅雨の前に、半分ぐらいに刈り込むといいようです。
生の葉よりも乾燥させた方が香りが濃くなりますので、乾燥葉を料理に使います。
花も乾燥させると優しい香りがして、芳香剤として役立ちます。
ピザソースや鶏肉のトマト煮に入れると、風味よく本格的イタリアンの味になりますよ。
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8、カモミール(鎮静効果、不眠症改善、消化促進、発汗作用)
カモミールは、強健で日当たりさえ良ければ問題なく育ちます。
4月から5月に、素朴で可憐なマーガレットに似た白い花を咲かせます。
切り花として飾っても可愛いですね。
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ヨーロッパでは紀元前2000年頃から薬用として使われてきました。
カモミールは、古代ギリシャ語で「大地のリンゴ」を意味します。
甘いリンゴによく似た香りで、ハーブティーとして人気があります。
寝る前に飲むと安眠効果もあるようです。
花を摘み取って、風通しの良い日陰で乾燥させて使います。
勿論摘みたての生のままでもハーブティーに使えます。
ただし妊娠中の方は飲むのを避けた方がいいようです。
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まとめ
ハーブは、暮らしに彩りとうるおいをもたらしてくれます。
その独特な香りや花は、精神的効用もあり心の癒しになるのではないでしょうか。
リラックスしてゆったりとハーブを育て、生活に取り入れてみて下さいね!
*ハーブは、妊娠中や授乳中の方、乳幼児に影響が出る場合がありますので、お医者様に確認の上十分に注意してご使用してくださいね。