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初めてでも簡単*白梅干し作りにチャレンジ
梅干しは、昔から日本で親しまれてきた保存食の代表です。
最近よく見る減塩梅干しは、塩を少なくすることによってカビが生えやすい為、保存料などの食品添加物が入っています。
一般的に流通している多くの梅干しも、原材料を見ると色々なものが含まれています。
「自家製梅干し」はご紹介した通り、梅と塩と紫蘇だけでとてもシンプルです。
今年は自家製梅干しを自分で作ってみませんか?
意外と簡単な工程で自家製梅干しができます!
白梅干しとは、紫蘇を使っていないので色が赤くなく、自然な色合いの梅干しの事です。
梅干しの効用
梅干しには様々な効用があります。
クエン酸で疲労回復!疲労物質である乳酸の分解を促進する働きがあり、疲労回復に効果があります。
そして主成分であるクエン酸には強い殺菌力があります。
腐敗を防止するほか、食中毒の予防にもなります。
買った梅干しには香料や食品添加物が入っていますが、自家製ですと安心安全ですね。
梅干しは常温保存でき、長持ちします。
おにぎりやお弁当に入れたり、夏は殺菌効果にもいいですね。
使用する材料はとてもシンプルで、安価で手に入りやすい物ばかりです。
6月に入るとあちこちのスーパーで梅が出始めます。
まず6月中旬から梅を塩漬けして、7月下旬頃に土用干しをします。
そして年末以降食べごろになります。
簡単白梅干し
白梅干しの材料
*完熟梅
2kg
*粗塩
400g
必ず粗塩がgood。
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*5リットルビン
1個
ふたがしっかりと閉まるもの。
容器は酸性に強いホーロー製のものやガラス製のもの、陶器の壺などでも良いですね。
金属性はNGです。
*ホワイトリカー又は焼酎
アルコール度数35度の物を40㏄。
梅を入れる容器の消毒と、梅を殺菌し塩のなじみをよくするために使います。
*竹串か爪楊枝
1本
*ビニール袋(重石用)
2枚
重石をお持ちでしたら必要ないです。
*大きめ竹ザル
梅を干す時に使います。
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*大きめボウル
*ふきん
6月の中旬~下旬に収穫した完熟梅で作ります。
紀州南高梅がおすすめですが、スーパーなどで手に入りやすい梅で大丈夫です。
まだ完熟していない青梅しか手に入らない場合は、1日から3日くらい平たいザルや新聞紙などに広げて、熟すのを待ちます。
買ってきたままの袋入りでは蒸れてカビてしまいますので、必ず袋から出してくださいね。
熟した梅は少し柔らかくなり黄色から赤色になって、とてもフルーティーな甘い香りがします。
「このまま食べれるのではないか?」と思う程で、桃の様な良い香りがします。
完熟梅を使用するのが、柔らかくて美味しい梅干しになる秘訣です!
熟した梅でないと梅酢が上がってこない原因になりますので必ず完熟梅を使うようにしてくださいね。
簡単白梅干し 作り方
①容器の5リットル瓶をホワイトリカー又は焼酎で消毒します。
ホワイトリカーか焼酎を少し入れて、容器を振って全体に行き渡るようにまわしアルコール消毒し、中に残ったアルコールは捨てます。
②梅のヘタを取り除く
一つずつヘタを竹串で取り除いていきます。
この時熟した梅は柔らかく傷つきやすいので、丁寧に扱いましょう。
傷の入った梅がある場合はカビの原因になりますので、取り除きましょう。
③ボウルに入れ丁寧に水で洗い、ザルに上げる。
完全に乾かす必要はありません。
④ホワイトリカー又は焼酎を入れたボウルに梅を入れて、全体にかける。
カビ発生を抑制します。
⑤別のボウルに移し塩をまぶす。
⑥5リットルビンの底に梅をきっちりと並べ、塩を振り入れ、その上に又梅を並べ、また塩を振り入れる。
梅がなくなるまでこれを繰り返す。
最後に残りの粗塩で梅を覆い隠します。
塩は最後に覆い隠すために、少し多めに残る様に残しておくと良いです。
塩で蓋をする様に、完全に梅を覆い隠すことが重要なポイントです!
⑦重石をします。
ビニール袋を2重に重ね先ほどの梅が入ったビンの上にに入れ、水を注ぎいれてゴムでしっかりとしばります。
水の量は、梅に均一に水の重しがのるように見ながら入れます。
⑧2、3日で梅酢が上がってきます。梅全体が梅酢に浸かったら、重石の水を1/2〜2/3くらいまで減らして大丈夫です。
梅酢に全部の梅が浸かっていることでカビが生えなくなります。
漬けて2日ほどで梅酢の上がりをチェックして、上がりはじめていればそのままにし、少ない場合は重石を追加します。
もしも梅酢が上がってこなくて、梅が浸かっていない場合は、市販の梅酢を足してもいいですね。
このまま冷暗所で7月末くらいまで保管します。
カビが発生していないか時々チェックしましょう。
もしも梅酢の表面に白いカビが発生した時は、すくって捨ててください。
焼酎をほんの少量回し入れ、カビを防ぎます。
梅の表面の一部にカビが発生していた場合は、その梅をすぐに取り除いたほうがいいです。
⑨天日干しします。
梅雨が完全に明けて、晴天が3日続く日を見計らって天日干しします。
お仕事の都合や、天気予報を見て決めてくださいね。
梅酢と梅を分けます。
大きなザルに、梅を一つずつ間隔を開けて並べ、日当りのよいところで干します。
日中1〜2度上下を返して、夜は室内に取り込みます。
この土用干しを3日続けます。
だんだんとしわがよって、柔らかくなったら出来上がりです!
干している間に梅酢が下に垂れてきます。
干す場所によってはクッキングシートなど敷くと良いかもしれませんね。
⑩干し終わったら保存容器に移します。
すぐに食べることができますが、塩が馴染んでからの方が美味しいです。
保存容器はプラスチック製、ホーロー製、ガラス製などを選びます。
残った梅酢は捨てず、新生姜をつけても美味しいです。
赤紫蘇梅干しにする場合
真っ赤な梅干しは、見ただけで食欲がわきますね!
また紫蘇には抗菌効果・防腐効果があり、ポリフェノールを含み、血糖値の上昇を抑える効果もあるようです。
青紫蘇は一年中ありますが、赤紫蘇はこの時期に買い逃すと次の年まででて
来ませんので忘れないで購入して下さいね!
赤紫蘇梅干しの材料
*赤紫蘇
一袋 スーパーなどで生梅と並んで売っている事が多いです。
*塩
大さじ2,3杯。
赤紫蘇梅干し 作り方
①茎部分から葉をちぎり、摘んでいきます。
使うのは葉のみで茎は入れないで下さい。
アクが強いので、肌の弱い方は手袋を着用してください。
②土用干し用のざるなどで干して水分を取ります。
ここで水分をちゃんと取ると、紫蘇のアクが抜けやすくなります。
③ボウルに塩の半量を入れて紫蘇もみます。
出てきたアクと水分を捨てます。
残りの塩を加えてさらにもみ、きつく絞ります。
④梅から出た梅酢を少量回しかけ、よく馴染ませます。
⑤先ほど上記で天日干しする前の、梅酢が上がった状態⑧の瓶の上に入れます。
⑥再び重石をして天日干しを待ちます。
赤紫蘇が手に入らない方や、揉んだり工程が時間がなく面倒だなと感じる方は、大変便利な「もみ紫蘇」の購入をお勧めします。
とても簡単で手軽に梅紫蘇漬けができます!
又、天日干しの時に梅と一緒に干すと「自家製ゆかり」ができます。
ゆかりふりかけ 作り方
①「もみしそ」をそのまま梅と一緒に天日で乾燥させ、お茶葉を入れる缶などに保存する。
②使う分だけミキサーなどで粉末にする。
面倒な場合はまとめて粉末にしても大丈夫です。
ただ使う分だけ細かくした方が香りが長持ちするようです。
おにぎりやごはんに振りかけて下さいね!
とても美味しいです。
まとめ
ぜひ梅干しつくりにチャレンジしてみて下さいね!
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。