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七五三の楽しみ 千歳飴
七五三と言えば、必ず千歳飴(ちとせあめ)がつきものですね!
お子さん達も大好き!
七五三イベントの中で、千歳飴が一番嬉しいかもしれません。
七五三の象徴ともいえますね。
小さなお子さんが、長い千歳飴の袋を嬉しそうに持って、引きずる様に歩く姿は何ともほほえましい光景です。
見ている方まで嬉しい気持ちになりますね。
七五三*千歳飴*の意味
千歳飴は子供の長寿や健康を願って、縁起が良いとされる紅白で作られた飴の事です。
粘りが強く細長いのが特徴です。
大きさは決まっているとご存知でしょうか?
直径約15mm以内、長さ1m以内です。
小さなお子さんが持つので、イメージより実際はかなり長く感じます。
5歳7歳は大丈夫でも、3歳のお祝いの時は引きずるかもしれませんね。
それも又可愛らしい姿ですね!
神社でご祈祷をした後に、記念品としてお守りや鉛筆などと一緒に頂く事が多いようです。
ほとんどの神社で、初穂料の中に千歳飴が含まれています。
うちも神社からご祈祷の後、記念品と共に頂きました。
又、最近では写真館での撮影の際に貰えることも多いようです。
千歳飴の「千歳」は「1000年」を意味し、「長い」「長生き」という良い意味があり、それで細く長くなっています。
長い千歳飴を食べて、元気に長生きしてほしいという親の願いがこもっているのですね。
七五三も節分と同じで、年の数だけ袋に入れると良いとされているそうです。
7歳の時はかなりの量になりますから、必ずしも実際に7本入っている所は少ないようです。
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七五三*千歳飴*の由来
1、元禄年間に浅草寺の門前で、飴売りの七兵衛という人が紅白の棒状の飴を「千年飴」「寿命糖」と名付けて売り始めた。
2、江戸の初期に大阪からきた商人、平野甚左衛門が浅草寺の境内で売り始めた。
この2つの説が有力だと言われています。
当時は、甘いもの自体が大変貴重でしたから、子供だけでなく大人にも人気があったそうです。
七五三*千歳飴*袋の意味
実は、千歳飴の袋にも意味があるのです!
千歳飴は、鶴亀(つるかめ)や松竹梅などの縁起の良い絵柄の描かれた袋に入っていますよね。
古典的な図柄で、色合いも独特で目を引きます。
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千歳飴 袋の鶴亀
鶴亀は、「鶴は千年、亀は万年」と言われるように長生きと繁栄を表しています。
鶴は昔から長寿を象徴する縁起の良い、吉祥の鳥と言われています。
また鳴き声が響き良く通り、遠くまで届くことから「天に届く=天上界に通ずる鳥」ということで、おめでたい鳥であるとも言われています。
亀も又鶴とともに「長寿を象徴するめでたい動物」とされています。
今までで世界最高齢の亀は、『ガラパゴスゾウガメ』で、175歳だそうです。
本当に長生きですね!
是非あやかりたいです。
亀はよく神社の境内の池で甲羅干しをしていますね。
甲羅の紋様の六角形は、吉兆を表す図形とも言われています。
無病息災で無事に成長して欲しいという気持ちが込められています。
千歳飴 袋の松竹
松は、厳寒に耐えて寒い冬でもたくましく青々としたままです。
おめでたい門松にも使われています。
松は生命力が大変強いです。
不老不死のイメージですね。
竹は、松と同じく冬も枯れません。
真っすぐに、上へ上へとどんどん伸び、最も成長が早い植物です。
松や竹の様に、力強く元気に成長して欲しいと言う願いを込めた図案なのですね。


千歳飴 袋の梅
梅は、一年中で最も寒い二月頃に咲きます。
寒い冬をじっと耐えて、ほかの花に先駆けて早く咲きます。
良い香りで春の訪れを知らせてくれます。
ものごとの最初、一番に咲く花が梅であるということです。
そして、清らかさ、気高さ、節操、清純という意味があります。
千歳飴 袋の「寿」
寿の文字は、大変縁起の良い、そのままおめでたさの象徴ですね。
「長命・めでたい・喜び」を表しています。
又色彩も、赤や白、緑と華やかで印象に残る色合いです。
街中であの袋を見たら「あ、七五三だ!」と鮮やかに思い出がよみがえります。
おめでたい写真撮影の小物としても、晴れやかな気分を一層盛り立てますね!
写真館で撮影の際にプレゼントしてくれる所もあるようです。
最近は「ペコちゃん」「アンパンマン」など人気キャラクターとのコラボ千歳飴も沢山あり、とても可愛いデザインで人気が高いようです。
七五三*千歳飴*の食べ方
千歳飴はお祝いで頂く縁起物なので、昔は切ったり、折ったりして食べるのはあまり良くないとされていました。
ですが最近は気にせず、食べやすく折っても問題ないと言われています。
正直そのままだと長くてとても食べづらいですよね。
長いまま手に持って食べていると、べたべたになって溶けてきてしまい大変です!
しかも喉を突きそうで危ないですね。
そこで思い切って袋などに入れて包丁の背や、ハンマーで叩いて砕き、小さくすると食べやすくなります。
ただし砕くと破片がたくさん出ますし、先が尖ってしまいお子さんの口の中を切らないように注意が必要です。
長さを半分に折ってから、レンジで温めると柔らかくなって食べやすくなるそうです。
お祓いを受けた縁起物の千歳飴は、気持ち的にも捨てずに大切に食べきりたいですよね。
ですがあまりに沢山だと、そのままでは食べきれないご家庭も多いと思います。
千歳飴は料理に使えますよ!
千歳飴の原料は水飴、砂糖、でんぷん、着色料です。
普通にそのまま食べる以外にも、砂糖の代わりに煮物料理などに使うこともできます。
確かに肉じゃがなどに入れると、溶けてしまいますし、お砂糖の代わりになりますね!
溶かして料理やお菓子作りに使ったり、飲み物に加えたりして食べるという方法があるようです。
砂糖としてお料理に使うと、無駄なく使えて助かりますね!
ぜひ一度お試しください。
七五三・内祝い用千歳飴
千歳飴はお子さんが食べるだけでなく、古くからの習わしで地域によっては内祝いとして親戚・近隣などに贈り、福を分ける所もあるようです。
これを「内祝い用千歳飴」と言って、七五三のお祝いをいただいた時に、お祝いのお返しに赤飯や千歳飴をお返しします。
お子さんの年齢と同じ本数にすることが多いそうです。
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内祝い用千歳飴の熨斗
お返しをする場合、熨斗をかけ、表書き(上段)は「内祝」とし、名前書き(下段)は七五三をしたお子さんの名前を書きましょう。
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内祝い用千歳飴を渡す時期
いつ渡すのがよいのでしょうか?
七五三のお祝いが済んで、当日から1週間以内にお渡しするのがいいようです。
お祝い当日に親戚が集まって食事会などがあれば、その時にお赤飯や、和菓子と一緒にお渡してもいいですね。
迷われた時は、親族の方や地域の習慣に詳しい方にご相談してみて下さい。
きっと喜んで教えて下さると思います。
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まとめ
今回は七五三にはつきものの、千歳飴についてご紹介しました。
七五三のお祝いイベントの中で、お子さんが一番喜ぶ事かもしれませんね。
千歳飴を皆で楽しく食べて、七五三の素敵な思い出の一つにして下さいね!
最後までお読み頂き誠にありがとうございます。