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*プリムラ*ポリアンサとジュリアンの違いは何?
プリムラの仲間で、今やほとんど見分けがつかないのが「ポリアンサ」と「ジュリアン」です。
花の形などよく似ていて、パッと見た感じはほとんど同じに見えます!
もともとポリアンサは、株元から花茎を伸ばし、その先に笠のように花を咲かせます。
背丈がジュリアンより高く、花が株元より上の方で咲くイメージですね。
↓ポリアンサ
一方ジュリアンは、株元で密集して花を咲かせます。
背が低く、ぎゅっと株元に集まって咲くイメージです!
↓ジュリアン
所が、近年プリムラ・ジュリエとの交配が進むうちに、ポリアンサも株元で花を咲かせる性質に変わっていき、ほとんど区別がなくなったそうです。
今ではこの2つはの区別は花の大きさのみになり、大きな花がポリアンサ、小さい花がジュリアンとなっています。
それで一くくりに「プリムラ」と呼ぶことが多くなりました。
こちらでも以降まとめて「プリムラ」と呼ばせていただきます。
プリムラの特徴
プリムラはパンジーやビオラと共に、冬のガーデニングに欠かせない花ですね。
まだ寒い2月初旬から早春の時期に、園芸店、花屋さん、ホームセンターなどに色とりどりの可愛いプリムラが並ぶと、ウキウキとした春めいた気持ちになります!
プリムラは私も毎年必ず植えています。
プリムラが加わることで、一気に春の雰囲気を味わえて明るくなるので、玄関周りなどにぴったりです!!
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プリムラは寒さの厳しい地域で育つ原種をもとに作られたので、寒さにはとても強いです。
暑さには弱くほとんど枯れてしまう為、一般的に一年草として扱われていますが、本来は多年草なのです。
環境に注意して栽培すると、夏越しもできるそうです!
私はまだ一度も夏越しをしたことがないので、チャレンジしてみたいです。
プリムラは品種改良が年々進み、秋に咲く早咲き品種も多くなりましたので、秋から冬、そして春と本当に長い間花が楽しめますね。
プリムラの大きな特徴はその花色の豊富さもあると思います。
カラフルで可愛く、キャンディのようですね!
ピンク、紫、白、赤、黄などのほか、バイカラーなど華やかです。
くっきりとした鮮やかな花色が、色合いが暗く沈みがちな冬のお庭を可憐に彩ってくれますね!
また豪華なバラ咲き屋やフリル咲き、花茎を伸ばしその先に花を咲かす茎立ちタイプなど品種も変化に富んでいます。
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プリムラの管理
プリムラは寒さに強いので、0度位までなら外で綺麗に花を咲き続けます。
庭植えにする場合も、鉢植えにする場合も日が良く当たる場所で栽培しましょう。
そしてあまり風に当たらない場所の方がいいです。
鉢植えは動かせるので、天気予報を見て強い寒気が来るときには、軒下などに移動させて、霜に当たらない様にするといいですね!
プリムラの庭植えの植え方
植え付け適期は、秋から春になります。
1、株がすっぽりと入る大きさの穴を掘り、根元を崩さないで植え付けます。
2、株もとは軽く押さえておきましょう。
3、株もとに緩効性化学肥料を撒き、最後にたっぷりと水をやります。
ムスカリや水仙、パンジーと合わせれば、まさに春を呼ぶ明るい花壇になります!
チューリップと合わせても素敵ですよ。
チューリップは春を代表する花で人気がありますが、開花時期がとても短いですよね。
残念ながら、あっという間に満開になり散ってしまいます。
そこで長期間咲き続けるプリムラを、チューリップの球根の間に植え込むと、チューリップが咲き終わってもプリムラが長期間咲き続け、綺麗な花壇をキープできて素敵ですよ!
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鉢植えの植え方
1、鉢底に網を敷き、底が見えなくなるまでごろ石、軽石など入れる。
2、培養土を入れ、根を崩さずに一回り大きな鉢に植えます。
3、隙間ができない様に周りに土を入れます。
4、最後にたっぷり水やりをします。
苗を購入したら、すぐに一回り大きな鉢に植え付けましょう。
夏越しを考えている場合は、素焼きの鉢がおすすめです。
他の花との寄せ植えもとても可愛く、どんな花とも相性がいいです。
一色植えもインパクトがありますし、色んな色を自由に混ぜても自然とまとまりがあります。
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プリムラの水やり
鉢植えの場合は、表面が乾いたら暖かい日の日中に水をたっぷりやります。
庭植えはあまり水やりをしなくても大丈夫ですが、乾燥が続くようでしたら暖かい日の午前中に水やりしてください。
プリムラの肥料
開花期間が長いので、ずっと綺麗に咲いてもらうために肥料でエネルギー補給をしましょう。
2週間に一度液体肥料を水代わりにやるといいですね!
プリムラの花がら摘み
長い間花を咲かせるために、こまめな花がら摘みは重要になります。
古い花をつけたままですと養分が使われてしまい、新しい花に十分な養分が回りません。
その上タネが出来てしまうと、株自体が弱ってしまいますので注意して下さいね!
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夏越しにチャレンジして翌年も花を咲かせましょう!
秋や冬から開花しているプリムラは、長期間の開花で体力を使い果たし、夏には枯れてしまう事が多いようです。
その上近年の温暖化で、異常に高い夏の気温の為でもあるようです。
花色などが珍しくお気に入りのプリムラを、夏越しさせて翌年も開花するようにチャレンジしてみましょう!
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ポイント1、長期間の開花を避け、体力を維持する
4月になったら蕾を摘んでしまい、花を咲かせない様にします。
せっかくの花芽を摘むのはかわいそうですが、開花時期をできるだけ短くすることによって、株の力を保存します。
タネも絶対につけない様にして下さいね!
ポイント2、二重鉢や断熱鉢を利用して、明るい日陰に置く
鉢植えの場合、温度の上昇で根が腐り枯れやすいです。
二重鉢にして、鉢内の温度が上がらない様に工夫します。
二重鉢というのは、その名の通り鉢を二重にします。
プリムラが植えてある鉢を、鉢ごともう一回り大きな鉢に植えることを言います。
又真夏のコンクリートの上に直接鉢を置くと、中が高温になってしまいます。
台の上などにのせるといいですね。
ポイント3、病気と害虫に注意
5月上旬ごろから軟腐病が発生しやすいです。
これが夏越し失敗の最大の原因となると言われています。
枯れた葉はすぐに処分し、べノミル剤などで予防しましょう。
軟腐病
植物の病気の大半は「カビ」が原因ですが、軟腐病の原因は「細菌」です。 軟腐病が発生すると細菌が繁殖し、養水分の通り道を塞いでしまうため、地上部はしおれ、地際も腐って溶けたようになります。細菌性の病気の特徴として腐敗した部分は悪臭を放ちます。
ポイント4、追肥で丈夫にする
葉を大きく育て光合成が良くできるように、夏までにしっかりとした株を作るようにしましょう。
5月から6月にチッソ分の多い液体肥料を2週間に一度やるといいですね。
夏越えの後の管理
夏越えし秋になったら、9月下旬から、日当たりの良い場所に置きます。
そして、追肥としてリン酸分の多い液体肥料をやります。
2週間に一度水やり代わりにやりましょう。
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まとめ
今回は、プリムラポリアンサとジュリアンの育て方や、夏越しについてご紹介しました。
カラフルで寒さに強いプリムラで、早春のガーデンを彩ってみて下さいね!