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花の王様 牡丹
牡丹の特徴は、何と言ってもその花の豪華さと大きさ、華やかな色にあるのではないでしょうか。
薄い花びらが何枚も重なり、まるでドレスの様な美しさに感動します。
風格ある佇まいが春蘭豪華で、妖艶さと清らかさを兼ね備えた花だと思います。
女性の美しさを表現する時に使う「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」ということわざが有名ですね。
中国では、古来から「花王」と呼ばれていますが、李白が楊貴妃に例えたそうで、なるほど楊貴妃の様な美しさです。
中国を代表する花ですが、日本にも大変なじみの深い花です。
牡丹の由来
伝説では、空海が唐から牡丹を持ち帰ったと言われています。
そのころ唐から入った植物は、全て薬用の漢方薬灘に使う植物でした。
風土記に出ている牡丹も薬用の牡丹皮です。
お寺に植えられますが、まずは奈良のお寺に入りました。
それで現代も奈良には牡丹の名所としてお寺が多いのですね。
特に有名なのは、長谷寺、石光寺、当麻寺などです。
毎年4月下旬から大勢の観光客が訪れています。
そして奈良と共に有名なのは、鎌倉です。
宋の時代に牡丹を鎌倉に持ち帰った僧がいたようです。
鎌倉鶴岡八幡宮が牡丹の名所として有名です。
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牡丹の育て方
鉢植えのメリット
鉢植えは管理や手入れがしやすく移動が簡単です。
牡丹の適している環境に合わせてあげることができますね。
夏の暑さがピークを迎える時期には半日陰の場所に移動させます。
それ以外の時期は牡丹が好む日当たりに置いてあげましょう。
牡丹は植え替えを嫌いますので、最初から大きめの植木鉢に植えこみましょう。
8号以上の駄温深鉢がおすすめです。
植える時に、接木してある部分を地中に埋める事がポイントです。
素焼きの鉢が水はけも良くおすすめですが、大鉢の場合はかなりの重さになり移動させるのに大変という場合は、プラスチック鉢でも問題ないようです。
植えつけに適した時期は9月中旬から10月下旬ですが、4月から5月には鉢植えの開花株が沢山出回ります。
どんな花色か、花びらは八重咲きかなど確認できるのが良いですね。
購入した鉢はそのまま楽しむか、鉢が小さい場合は9月中旬から10月下旬まで待って、植え替えましょう。
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植え方
1、鉢底ネットを敷きます。それから鉢底石か赤玉土の中〜大粒を敷きます。
2、苗は接ぎ木部近くの1〜2芽だけを残し、幹を短く切り詰めておきましょう。
3、元肥を入れてから、苗に用土を被せます。
4、空洞ができない様に割り箸を使って土を揺すっていくと隙間に用土が入り込んでくれます。
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牡丹の土
牡丹は、水はけと水もちのよい土を好むので、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:もみ殻くん炭1の割合で混ぜた土がおすすめです。
さらに川砂を1割ほど混ぜ込むと、水はけが一層よくなります。
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牡丹の水やり
水やりは、牡丹の育て方のポイントとなります。
あまり水をやらず乾燥気味にしましょう。
牡丹の原産地である中国の長安や洛陽は、雨が少ない場所です。
与え過ぎると根が腐ってしまいますので充分に気を付けて下さいね。
気温が低くなる冬場は土が凍結することもあるので、水やりはいりません。
水やりはしなくても、春になると芽が出てきます。
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牡丹の置き場所
年間を通じて戸外で管理します。
置き場所は、春と秋には十分に日の当たる場所、夏は半日陰、冬は寒風が当たらない暖かい場所です。
支柱立て
蕾が見えて、花が大きくなってきたら支柱を立てましょう。
花が大変大きな事で重みもあり、うなだれてしまいます。
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雨除け
残念ながら、花の寿命は短く5日ほどです。
美しい花を少しでも長く鑑賞するために、この間雨風を防ぎましょう!
軒下など雨のかかりにくい場所へ移動しましょう。
豪華な花を咲かせるポイント
1、剪定は春と秋2回
花後の剪定
花後に花首のみ切って実ができない様にします。
脇芽が見えてきたら、下の元部に近い芽を2、3芽残し後はかきとります。
秋の剪定
全ての葉を切り落としましょう。
上↑で残した芽の3センチ程上で枝を切ります。
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2、肥料
花後、9~10月、2月の3回施します。
①花後5月下旬〜6月ごろに、開花に使ったエネルギー補給のために。
②9~10月、根の活動が旺盛になります。
③2月、芽出しの栄養補給のために。
肥料不足では花付きが悪くなります。
鉢植えの場合は特に肥料が流れてしまいやすい為注意しましょう。
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3、日当たり
牡丹は日光不足では花芽が付きません。
必ず日当たりの良い場所に置きましょう。
4、排水
高温多湿になるとすぐに根腐れを起こしてしまいます。
夏は水はけが大きなポイントになります。
梅雨から真夏は軒下に移動させてください。
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5、植え替え禁止
鉢植えは大株になってしまうと、植え替えざるを得ないこともあるでしょうが、なるべく植え替えずに済むように最初から大きな鉢に植えましょう。
植え替える場合は、根を切らない様にして下さい。
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まとめ
牡丹は豪華で華やかな花です。
是非庭の彩に加えてみて下さいね。
牡丹が一鉢あるだけで、玄関前の印象ががらっと変わりますよ!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。