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カーネーション
カーネーションは、母の日のプレゼントに欠かせない花の代表ですね。
江戸時代に日本へ渡来して以来、人気のある花です。
カーネーションの日本での出荷量は、菊に次いで第二位とポピュラーで多くの品種があります。
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幾重にも重なったフリルの様な花びらはとても華やかで、その美しさから「神様の花」と言われています。
最近では鉢植えのプレゼント向きのミニ品種も沢山出回っています。
花色も豊富で上品です。
母の日のプレゼントでもらった鉢植えのカーネーションが、そのままでは蕾の部分が開花せずに終わってしまう事が多いようです。
いつ開くかと心待ちに水やりをしているのに、なぜか蕾は開かずそのまま額のあたりから黄色く変色し、やがて蕾が腐ってしまい咲かずにダメになってしまう。
これは割と多くの方が体験されているのではないでしょうか?
今回はカーネーションの蕾がなぜ咲かないのか?対策を考えていきましょう!
母の日にもらったカーネーションが咲かない!
1、蕾が多すぎる
カーネーションの花びらは幾重にも重なっています。
一つの蕾の中の30~40枚もの花びらが成長し、伸びて色付いて直径4センチほどの花になります。
蕾から花になるまでカーネーションは莫大なエネルギーを消耗しています。
当然蕾が沢山ついていればいる程、消耗は激しくなってしまいます。
これを考えますと、まず最初に心を鬼にして断腸の思いで、蕾を1/2から1/3まで減らしましょう。
消耗を減らし、花が咲けるだけの蕾の数にしてやれば花はスムーズに咲いてくれる可能性が高まりますね!
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2、肥料不足
沢山の蕾を一斉に咲かせるとなると、かなりのエネルギーを必要とするため、肥料が欠乏状態になり全部に栄養がいきわたらない可能性が考えられます。
一般的な鉢花は、購入後1ヶ月は生産の場で施された肥料の効果が持続します。
所が蕾の多いカーネーションの場合は、これが途中で不足してしまうようです。
最近は底水かん水方式のカーネーションが多く、液体肥料で育てる栽培が多いです。
液体肥料は即効性がありますが、持続期間はとても短く約10日ほどです。
それで余計に肥料不足を起こしやすいのかもしれません。
まず蕾の数を制限して、液体肥料を忘れずに継続して施すことで蕾の咲く確率は上がると思われます。
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3、湿度不足
生産者さんは温室ハウスで、カーネーションだけを栽培されている所が多いです。
湿度約70%、温度最低10℃前後、最高25℃程度に管理されています。
乾燥状態に会うことなく栽培されています。
この様にして育てられたカーネーションが、全く違う家庭の環境にやってきますと、蕾は急に湿度不足になり、ガクが固くなり、花びらが伸びにくい状態になってしまうかもしれません。
夜だけポリ袋をかぶせて、株全体の湿度を保ってみると良いかもしれません。
カーネーション開花中の管理
置き場所
日当たりの良い場所
水やり
土の表面が乾いたら充分与えます。
肥料
鉢植え入手後直後から7~10日に1回の間隔で液体肥料を施し続けます。
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花がら摘み
咲き終わった花から忘れずに摘み取っていきましょう。
花後の管理
切り戻しと追肥
ミニカーネーション、シャボーカーネーション、など四季咲き性のものは、花後切り戻しておくと、わき芽が育ってもう一度花が咲きます。
切り戻しと合わせて、追肥もしておきます。
鉢植えの土の表面を割りばしなどで、2センチ程耕します。
3~4号鉢の場合、活性肥料を3グラムほど施します。
まとめ
今回はカーネーションの蕾が咲かないことの対策をご紹介しました。
ご参考になれば嬉しく思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!